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学校説明会のご報告(東洋英和中)

2026/06/29
学校説明会

お世話になります。中学受験科責任者の櫻田です。

東洋英和女学院中学部・高等部
学校説明会レポート

今回は、港区六本木にある女子校「東洋英和女学院中学部・高等部」の学校説明会に参加してまいりました。

ご説明いただいたのは、入試広報主任の飯川厚先生です。

学校の基本情報

東洋英和女学院は、プロテスタント系のミッションスクールです。

1学年の定員は200名で、1クラス40名×5クラス編成となっています。

そのうち、中学校からの入学者が120名、小学校からの内部進学者が80名です。

中学1年生では、どのクラスも「中学入学者:内部進学者=3:2」となるようにクラス編成が行われています。

  • 登校時刻:8時
  • 下校時刻:夏期17時30分、冬期17時
  • 昼食:基本的にはお弁当
  • 売店で軽食やお菓子類の購入が可能
  • 午前9時30分までWebで仕出し弁当の注文が可能
  • 週5日制・2学期制

登校時刻は8時と比較的早く、下校時刻は夏期17時30分、冬期17時となっています。

昼食は基本的にお弁当持参ですが、売店で軽食やお菓子を購入することもできます。また、午前9時30分までであればWebから仕出し弁当を注文することも可能です。

学校は週5日制・2学期制を採用しています。

土曜日に授業はありませんが、クラブ活動は行われています。

これは「日曜日は教会へ行きましょう」という学校の考え方も背景にあるそうです。

東洋英和女学院の歴史と教育理念

東洋英和女学院は、カナダ・メソジスト教会婦人ミッションのマーサ・J・カートメル氏によって設立されました。

そのため、現在でもカナダとのつながりが深く、留学制度にもカナダ関連のプログラムがあります。

建学の精神は「敬神奉仕」

卒業生には、

「他者のために、自ら考え、行動できる人」

になってほしいという願いが込められています。

教育の土台はキリスト教教育であり、その上に次の3つの柱があります。

① 国際性を養う
② タラントに気づく
タラントとは、神から与えられた賜物のことです。
③ 感性・教養を磨く

特に印象的だったのは、「女性は人生の中で様々なステージの変化がある。だからこそ感性や教養を磨くことが重要」というお話でした。

スクールミッション

学校の存在意義(School Mission)は「敬神奉仕」です。

その上で、次の3つのポリシーが定められています。

  • Graduation(卒業)
  • Curriculum(学び)
  • Admission(入学)

また、育成したい資質・能力として、次の内容を掲げています。

  • 学びに向かう力・人間性
  • 何を理解し、何ができるか
  • 理解したことをどう活用するか

特に「学びに向かう力・人間性」は、社会や仲間との関わりの中で育まれるものと考えており、主体性や協調性を非常に大切にしているとのことでした。

キリスト教教育

東洋英和女学院では、「敬神奉仕の実践者」を育てることが教育目標です。

「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして主を愛しなさい。隣人を自分のように愛しなさい。」

この聖書の言葉を大切にし、

「愛することができる人」

になることを学びの目標としています。

キリスト教教育を土台として、次のような教育活動が展開されています。

  • 生徒会活動
  • 国際教育
  • 奉仕活動
  • 野尻での宿泊行事
  • 英語教育
  • 総合探究
  • 読解力育成
  • 理数ICT教育
  • 芸術文化教育

学校としては、キリスト教教育に理解のある家庭に入学してほしいという考えです。

一日の始まりは礼拝です。部活動の日でも必ず礼拝から始まります。

先生のお話で特に印象に残ったのは、

「神様の愛が先生を通して生徒へ伝わる」

という考え方でした。

「あなたはあなたのままでいい」という安心感を、多感な中高時代に与えられることを非常に大切にしているそうです。

生徒の声

  • 礼拝はキリスト教とは無縁でも良い時間
  • 心を落ち着かせる時間になる
  • 自分を見つめ直し、自分を好きになれる時間

日曜日には教会で礼拝を守ることが勧められています。

ただし強制ではなく、成績にも一切影響しません。

教会登録票も用意されており、実際には月1〜2回程度参加する生徒が多いそうです。

学校は、生徒一人ひとりのタラント(賜物)を見つけ、それを磨き、社会へ送り出すことを目標としています。

英語教育

「最初から英語が得意な生徒ばかりが集まる学校ではありません。」

という先生のお話が印象的でした。

小学校からの学びを自然に発展させる教育が行われています。

生徒の声

  • とにかく英語が楽しい
  • 一番人気の教科

中学1年から少人数授業が行われ、中学3年からは習熟度別クラスになります。

授業時間数は特別多いわけではありませんが、学校オリジナルの英会話教材を使用しています。

教材には英和の先生が登場し、麻布十番周辺が舞台になるなど、生徒が親しみやすい内容になっています。

「正しい英語」よりも「話したくなる英語」を重視

学年が上がるにつれ、エッセイライティングやグループディスカッションなども増えていきます。

GTEC校内平均

  • 高1:967.5(全国平均755)
  • 高2:1031(平均して英検準1級程度)

通塾率は高くないそうですが、学校だけでここまで力を伸ばしているとのことです。

英語を「受験科目」ではなく、

「世界中の人々と隣人になるためのツール」

として位置付けている点が印象的でした。

留学制度

海外研修も非常に充実しています。

  • カナダ研修(夏休み3週間)
  • オーストラリア研修(春休み2週間)
  • 約3か月の短期留学
  • 海外認定留学

海外留学支援室が設置され、サポート体制も整っています。

ACEF(アジアキリスト教教育基金)では、バングラディシュへのスタディツアーや寺子屋建設にも取り組んでいます。

さらに、TEAM(Toyo Eiwa Activities For Myanmar)など国際的な奉仕活動も行われています。

数学教育

数学は中学2年から少人数授業になります。

  • 対話を重視
  • 生徒一人ひとりをよく見る
  • 毎時間の小テスト
  • 合格するまで再試験

という非常に丁寧な指導体制でした。

音楽教育

学校が特に力を入れている教育の一つです。

様々な楽器に触れながら音楽を学びます。

校内にはピアノ・オルガンが25台あり、生徒は自由に演奏できます。

選択科目には、篠笛や琴など日本の伝統楽器もあります。

合唱にも非常に力を入れており、合唱コンクール前にはパートリーダーが授業を担当し、先生は見守る立場になるそうです。

また、合唱部とハンドベル部を中心にクリスマス音楽会が開かれます。

卒業式では「三つの聖歌」を全員で歌うそうです。

学習サポート

卒業生によるチューター制度があります。

英語・数学を中心に卒業生が後輩の学習を支えています。

卒業後も学校とのつながりが深く、縦のつながりの強さを感じました。

職員室

職員室には多くの生徒が訪れるそうです。

質問だけでなく、おしゃべりに来る生徒も多く、先生同士も非常に親しげな雰囲気でした。

学校全体の温かさが伝わってきました。

教育課程

コース制はありません。

将来の希望進路に合わせ、

「自分のカリキュラムは自分で決める」

という考え方です。

2026年春 大学入試結果

医学部医学科合格者は12名でした。

進路の内訳は次のとおりです。

  • 理系 30%
  • 文系 60%
  • 芸術系など 10%

宝塚へ進学する生徒も8年連続で輩出しているそうです。

学校として大学実績を目標に指導するのではなく、一人ひとりの希望進路を尊重するという姿勢が印象的でした。

指定校推薦(2026年度)

指定校推薦も非常に充実しています。

大学 推薦枠 大学 推薦枠
慶應義塾 8 青山学院 7
早稲田 6 立教 5
上智 2 中央 5
東京理科 3 法政 1
学習院 8 津田塾 4
明治 2 東京女子 4
北里(医薬獣) 7 立命館 2
聖路加国際 1 東京薬科 3
明治薬科 2 昭和医科(薬) 1
先生のお話
早稲田大学理工学部の指定校推薦枠が余っていたというお話もありました。

中学1年生の学び

中学1年では「ディアコニア(人に仕える)」を学びます。

奉仕活動を通して、

「好き嫌いや損得ではなく、人のために行動する」

という姿勢を育てています。

クラブ活動・自主活動

クラブ活動は部によって活動日数が異なります。

また、

  • 委員会活動
  • YWCA

など、自主活動も盛んです。

生徒の声

  • やりがいのある役職を経験できる
  • やりたいことに積極的に挑戦できる

英和生が考える「英和生」とは

説明会では、生徒の皆さんが考える「英和生とはどのような人か」という言葉も紹介されました。

生徒の声

  • 個性豊かで、どんな人にも合う学校
  • 自分と同じように他人を思いやれる人
  • 思いやりや優しさを大切にできる人
  • みんな多種多様で、お互いの個性を認め合える人

これらの言葉からも、東洋英和女学院の温かい校風がよく伝わってきました。

櫻田の感想

今回の説明会を通して最も印象に残ったのは、「一人ひとりを大切にする」という姿勢が学校全体に一貫していることでした。

キリスト教教育を土台に、「個」を尊重しながら生徒を育てる教育体制が非常に充実していると感じました。

また、英語教育・数学教育では少人数指導やきめ細かなサポート体制が整っており、学校だけで十分な学力を身につけられる環境があることも印象的でした。

音楽教育では、仲間と協力しながら一つのものを創り上げる経験を大切にしており、人間的な成長につながる教育が実践されていると感じました。

そして何より、大学合格実績だけを追い求めるのではなく、生徒一人ひとりの目標や人生を尊重し、自分らしい進路を実現できるよう支えている学校であることが、説明会全体を通して強く伝わってきました。

総評

東洋英和女学院は、「学力」だけでなく、「人としてどう生きるか」を大切に育てる学校です。

生徒一人ひとりの個性や賜物(タラント)を大切にし、安心できる環境の中で、自ら考え、他者のために行動できる女性を育てる教育理念が、学校生活のあらゆる場面に息づいていることを実感しました。

「人間的な成長」と「確かな学力」の両方を求めたいご家庭には、ぜひ一度学校を訪れていただきたい一校です。