塾対象説明会のご報告(日本女子大附属中)
日本女子大学附属中学校説明会レポート
2026年6月23日 塾対象説明会
麻生です。日本女子大附属中の学校説明会に行きました。 最寄り駅は小田急線・読売ランド前駅です。
駅前にはマクドナルド、ドトール、100円ショップなどがある程度で、繁華街とは正反対の落ち着いた環境です。
中学校までは住宅街のなだらかな坂道を上り、徒歩約10分です。
学校敷地の多くは森林となっており、カブトムシやクワガタが多く生息しています。また、タヌキ、ハクビシン、アナグマなども見られるそうです。
この森林(東京ドーム約6個分)を活用して、多くの実習・実験・研究活動が行われています。
私自身も校内でコジュケイの鳴き声を聞くことができました。
👨🏫 高校校長 中田先生のお話
新学習指導要領では、次の3つの力が重視されています。
① 基礎的認知能力(個別の知識・技能)
② 高次認知能力(思考力・判断力・表現力)
③ 非認知能力(主体性、多様性、協働性、学びに向かう力、人間性)
①・②は当然として、本校では特に③を重視し、その力を伸ばすために学校改革の準備を進めているとのことです。
その一環として、来年度から週5日制を週6日制へ変更します。増えた時間は「探究型総合学習」に充て、③の力を育成したいとのことでした。
(中田先生は特に「判断力」の重要性を強調されていました。)
英語・数学・国語の授業時間も増えますが、先取り学習のためではなく、より深い学びを実現するために活用するとのことです。
🌱 中学校長 野中先生のお話
人生の核をつくる6年間にしたい。そのために、
- 思考の過程を重んじる学び
- 本物に触れる体験
- 感性を育む芸術教育
- 自己管理能力を高める自治活動
を重視しているとのことでした。
📝 生徒の文章より
「『私』は突然完成するものではない。問い続け、選び続ける中で、少しずつ形になっていく。未完成さこそが、これから成長し続ける証だと、今の私は信じている。この学校では問いを持つことを恐れない空気感がある。自分で考え、自分で動くことを当たり前にしてくれる場所がある。問いと共に歩むことが今の私の心であり、私のたどる道である。」
「人と対話(討論)を重ね、意見の対立を乗り越えて、価値観や立場の異なる他者と協働しながら課題を解決していく経験を積み重ねる。その試行錯誤の日々が、生徒たちを大きく成長させていく。」
野中先生は、授業内で議論や討論を行う機会が非常に多いことについてもお話しされていました。
🎯 教育の三本柱
- 信念徹底
- 自発創生
- 共同奉仕
国語科では、一冊の文庫本を他者との議論を通じて時間をかけて丁寧に読む授業があります。
このような遠回りにも見える学習だからこそ、多様な価値観と出会うことができ、視野が広がるとのことです。
野中先生は、このような学習を「附属校ならではの贅沢な時間」と表現されていました。
🔬 中学教頭 国澤先生のお話
自らの道を選び、自ら歩める人になってほしい。そのために、選択肢を増やし、出会いに満ちた学びを提供したいとのことでした。
また、そのためには感情を伴う学びの体験が必要であると強調されていました。
🧪 中学1年生の理科教育
年間120時間の実験・観察を実施。
実験室だけでなく学校内の森林も活用。
🎓 理学部サマースクール(2025)
- おクスリの成分を取り出してみよう
- 暗号を作ってみよう
- 結び目理論入門
- 色覚の仕組みと多様性
- 液体窒素で冷やしてみよう
さらに中学3年生では、日本女子大学の全学部が用意した講座の中から2講座を選択して受講することが必修となっています。
2025年には「自然災害」「マーケティング」などの講座が人気だったそうです。
国澤先生は、大学の専門家がすぐそばにいることのメリットを強調されていました。
✨ 本物に触れる体験
- 東北校外学習(2年)
- 裁判傍聴(3年)
- 天体観望(1年)
- 歌舞伎鑑賞(2年)
- 国立西洋美術館見学(1年)
🌏 海外研修
- シンガポール
- マレーシア
- カナダ
- ニュージーランド
「異なるものを受け入れる寛容性」
「思うようにはならないが、何とかなるという感覚」
を実体験してほしいとのことでした。
海外研修は英語を学び続けるモチベーションにもつながるそうです。
国澤先生は特に「寛容性」という言葉を繰り返し強調されていました。
🎓 卒業後の進路
卒業生の約70%が日本女子大学へ進学します。
他大学進学者の約60%は指定校推薦を利用しています。
指定校推薦枠には、昭和医科大学、明治大学、昭和薬科大学、津田塾大学、北里大学、慶應義塾大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、立教大学、学習院大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、日本大学、立命館大学などがあります。
他大学受験者向けの春期講習や夏期講習などは実施していないそうです。
受験対策よりも、深い学びを大切にしたいという考え方とのことでした。
なお、中学からの入学者の約3分の1が他大学へ進学しています。
📝 入試情報
| 日程 | 内容 | 定員 |
|---|---|---|
| 2/1午前 | 4科入試 | 85名 |
| 2/1午後 | 算数1科目入試(新設) | 30名 |
| 2/2午後 | 国語・算数2科目入試 | 30名 |
| 2/3午前 | 4科入試 | 15名 |
②については、他の入試と比べて難易度を大きく変える予定はないとのことです。
📖 国語・算数2科目入試(国語)
100点満点
60点:通常問題
- 説明文(新聞記事、説明的随筆など)
- 約3,000字程度の長文
- 塾や模試で出題されるような問題(4択または5択)
40点:400字作文
採点基準
(1)書き方 15点
- 字数(360〜400字)が守られているか
- 原稿用紙の使い方が守られているか
- 誤字脱字や話し言葉がないか
- 文体は「である調」で統一されているか
- 文の組み立て、助詞・助動詞、「てにをは」が適切か
(2)内容 25点
- テーマを正確に捉えているか
- 自分の考えが分かりやすく述べられているか
- テーマから発展させた自分の考えが書かれているか
- 文章表現が優れているか
複数回受験者については、合否ボーダーライン付近で優遇措置があるとのことです。