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塾対象説明会のご報告(栄東中高)

2026/06/24
塾対象説明会レポート

栄東中学校・高等学校

お世話になります。中学受験科責任者の櫻田です。

6月24日(水)、埼玉県さいたま市にある栄東中学校・高等学校の塾対象説明会に参加してまいりました。

栄東中高は、埼玉県を代表する最難関レベルの共学校です。最寄りの東大宮駅から徒歩約8分の場所にあり、東京都内からのアクセスも良好です。

今回は、校長先生をはじめ、教頭先生や入試広報担当の先生方から、教育方針や大学進学実績、そして2027年度入試に向けた変更点について詳しいお話を伺うことができました。

校長先生のお話

校長の田中淳子先生からは、非常に印象的なお話がありました。

田中先生は中学校までを関西で過ごされ、外国人の恩師から「小学校で大切なのは、小説を読んで暗記することと、算数をやること」と教えられたそうです。

その考え方は現在の栄東中高の教育にも生かされており、「小学生のうちは英会話を無理にやらなくてもよい。まずは国語と算数の力をしっかり身につけてほしい」という考えを強調されていました。

英語については、中学1年生から本格的に学習を開始しても十分間に合うとの考えで、実際に英語の授業はABCからスタートするそうです。

中学受験を通して培った国語力・算数力こそが、その後の学習の土台になるという考え方が印象的でした。

また、「小学生のうちは小説をたくさん読み、それを暗記するくらいまで読み込んでほしい。暗記した先に、本当の意味で自分のものになる」というお話もありました。

進学実績については、医学部医学科への合格者数が毎年100名を超えており、全国でもトップクラスの実績を誇ります。その理由として、「栄東生は論文を書く力があるから」という説明がありました。

また、入学時には普通の生徒だった子どもたちが、学校生活を通してクイズ研究や鉄道研究など、それぞれの好きなことを徹底的に追究するようになっていくそうです。

社会科教員 中道理央先生のお話

続いて、社会科教員の中道理央先生からお話がありました。

中道先生ご自身も栄東中高の卒業生であり、現在は母校で教鞭を執られています。

先生は、「塾の先生方が基礎知識を徹底的に身につけさせてくださっているので、その土台を生かして学校で指導している」と話されていました。

説明会では学校生活を紹介するダイジェスト映像も上映されました。各種行事の様子からは、生徒たちが生き生きと学校生活を楽しんでいることが伝わってきました。

授業紹介では、架空の1000万円を使った投資体験授業が紹介され、部活動紹介では水泳部の活動の様子が映されていました。

また、自分の好きなことをとことん追究した結果として、スタンフォード大学、京都大学、慶應義塾大学医学部、北海道大学、早稲田大学、大阪大学などへ進学した卒業生も紹介されていました。

教頭先生のお話

進路指導責任者でもある市原貴紀教頭先生からは、大学入試を見据えた教育についてお話がありました。

今年3月の高校3年生向け進路指導集会では、学年主任の先生が「受験生である前に高校生でありましょう」と話されていたそうです。

栄東では学力だけでなく、人間力の育成も重視しています。また、特定の科目に偏るのではなく、6教科8科目をしっかり学習することを大切にしています。

先生は、「大学に入ることが目的ではない。大学で学び、その後社会に出てからの人生の方が長い」とお話しされていました。

現役合格率
85%

近年の大学入試については、共通テストの難化、受験生全体の安全志向、大学入試の二極化などについても言及がありました。

特に印象的だったのは、「周囲が安全志向になっているなら、ライバルは減っている。第一志望を貫こう」という指導を続けた結果、昨年度の好実績につながったというお話です。

また、「入れる大学ではなく、本当に学びたい大学を目指してほしい」という言葉が強く印象に残りました。

2027年度 中学入試について

入試日程

日程 入試 備考
1/10 I入試 東大・難関大
1/11 II入試 東大・難関大
1/12 東大特待入試 4科または算数重視
1/16 III入試 東大・難関大/複数回受験者は30点加点

問題難易度

年度 難易度
昨年度 東大特待入試 > I入試=III入試 > II入試
今年度 東大特待入試 > I入試=II入試=III入試

算数重視型

科目 配点
算数 300点
国語 150点

4科受験者でも、算数重視型との併願判定が可能です。ただし、別途出願料が必要です。

東大特待ライン予想

入試型 東大3年特待 東大1年特待
4科入試 300点 270点
算数重視 330点 300点

昨年度 中学入試結果

入試 合格率 結果
I入試・II入試 66% 東大1年特待343名/東大1,730名/難関大920名/不合格1,553名
東大特待入試・4科 53% 東大3年特待150名/東大1年特待350名/不合格443名
東大特待入試・算数1科 東大3年特待5名/東大1年特待30名/不合格115名
III入試 55% 東大1年特待31名/東大243名/難関大698名/不合格805名

高校入試について

高校入試については、大きな変更はありません。

日程 入試 内容
1/22 第1回 A特待・B特待・東医・α/マークシート式3科目
1/23 第2回 A特待・B特待・東医・α/マークシート式3科目
1/25 特待生選抜 S特待・A特待・B特待・東医/3科または5科・記述式

昨年度から、入試得点と調査書を合算して判定しています。そのため、得点開示は昨年度から行われていません。

また、高校募集については、中学からの内部進学者が多いため、入試相談のない受験生にはかなり厳しい入試になっているとのことでした。

高校入試結果 第1回・第2回

区分 全体 入試相談なし
A特待 286名 5名
B特待 649名 6名
東医 560名 32名
α 430名 55名
不合格 364名 364名

特待生選抜

区分 3科目受験 5科目受験
S特待 32名 39名
A特待 36名 34名
B特待 28名 31名
東医 23名 32名
不合格 124名 132名

内申の目安

  • 3年間で評定「1」がないこと
  • 3年間の欠席日数合計が30日未満であること
  • 中学3年生1学期の9教科評定平均が32以上であること

説明会では、「内申基準に達していない場合は相当不利になる」ということを繰り返し強調されていました。

まとめ

今回の説明会を通して感じたのは、栄東中高が単なる進学校ではなく、「大学合格の先」を見据えて教育を行っている学校であるということです。

小学生のうちは国語と算数の基礎を徹底し、自ら学ぶ力を育てる。そして中学・高校では幅広い学びと豊かな経験を積みながら、自分の進路を主体的に切り拓いていく。

そのような教育理念が、現在の高い進学実績につながっているのだと感じました。