お世話になります。進学塾Musashiです。
先日、塾長の長谷川が明大世田谷中学校・高等学校の塾対象説明会に参加してまいりましたので、その内容をご報告いたします。
1.谷口校長先生より
明大世田谷中学校・高等学校は、今年で開校141年目を迎えます。
これまでの140年間は「日本学園」として、男子校の歴史を歩んできました。そして今年度より、「明大世田谷中学校・高等学校」として共学化されましたが、これまで大切にしてきた「建学の精神」は、しっかりと引き継がれているとのことでした。
谷口校長先生からは、主に次のようなお話がありました。
- 生徒一人ひとりの「得意」を認め、褒めることで、自信を持たせていく教育を大切にしていること。
- 「創発学」を重視し、体験や実験を通して、仮説を立て、検証しながら学ぶことで、思考力や判断力を育てていくこと。
- AI時代だからこそ、知識だけでなく、自ら考え、行動するための「人間力」を鍛えていきたいということ。
今後、明大世田谷中学校・高等学校としては、特に「国際理解教育」「キャリア教育」「理数教育」に力を入れていくとのことです。
また、明治大学への推薦枠は200名分ありますが、学校としては明治大学への内部進学だけを前提にするのではなく、全員に国公立大学や難関私立大学を目指せるだけの学力を身につけさせたい、という方針が示されました。
「理系に力を入れた付属校」「しっかり勉強させる付属校」を目指しているという点が、明大世田谷の大きな特色になっていきそうです。
2.明大世田谷の教育について
工藤先生より
明治大学には、文系7学部・理系3学部の計10学部があります。明大世田谷中学校・高等学校は、そのすべての学部に対して、合計200名分の推薦枠を持っています。
ただし、各学部・各学科への推薦人数については、今後さらに調整していくとのことでした。
中学校のカリキュラムについては、過度な先取りは行わず、高校から入学する生徒との進度も意識しながら、基礎学力を重視して進めていく方針です。
一方で、高校のカリキュラムでは、理数教育に力を入れていくことが示されました。明治大学の文系学部からも「理数教育をしっかり行ってほしい」という要望があるため、文系の生徒も数学II・数学B・数学Cまで履修するとのことです。
部活動については、今年度から共学化されたため、女子生徒は既存の部活動に入ることができます。また、人数が集まり、顧問が決まり次第、新しい部を立ち上げることも可能とのことでした。
すでに女子バスケットボール部は新設されており、女子バレーボール部についても、あと1名部員が加われば成立する見込みとのことです。
明治大学との連携プログラムも充実しています。具体的には、「法曹入門講座」「理工学部サマーセミナー」「簿記講座」「農学部研究室訪問」「総合数理学部サマーセミナー」などが紹介されました。
大学付属校ならではの学びの機会が多く用意されている点は、大きな魅力の一つです。
3.明治大学への進学について
高橋教頭先生より
進級や明治大学への推薦についても、具体的なお話がありました。
進級について
- 年間の出席日数が3分の2以上であること
- 評定1が複数ないこと
- 問題行動がないこと
また、高校進学時には、英検準2級以上の取得が必要とのことです。
明治大学への推薦について
高校3年間の成績、出欠状況、人物評価、英検2級以上の取得などが条件となります。
また、国公立大学を志望する場合には、明治大学への推薦資格を保持したまま受験することが可能とのことでした。
付属校でありながら、外部大学への進学にも対応できる仕組みがある点は、進路選択の幅を広げるものだと感じました。
4.入試について
石井先生より
2026年入試の総括としては、受験する生徒の学力層が固まってきたというお話がありました。これまでと比べて、下位のチャレンジ層が減少したとのことです。
また、4科目のバランスがよい生徒が合格しやすい傾向にあるとのことでした。1科目で大きく失敗してしまうと、他の科目で挽回するのは難しいため、4科目をバランスよく学習していくことが重要です。
2027年度中学入試の変更点
2月1日・2月4日の入試では、それぞれ募集人数を10名ずつ減らし、新たに2月2日午後入試を実施します。この2月2日午後入試は、算数・理科の2科目入試で、募集人数は20名です。配点は算数100点、理科100点となります。
この変更からも、学校として理系教育に力を入れていく姿勢が感じられます。
2027年度高校入試の変更点
2月11日の一般入試では、英語・数学・国語の各100点による均等配点型に加え、数学重視型の入試も行われます。
数学重視型では、数学150点、英語100点、国語100点の配点となります。なお、入試問題自体は同じものを使用するとのことです。
受験生は、「均等配点型のみ」「数学重視型のみ」「両方に出願」の3つから選択できます。両方に出願する場合は、受験料がその分高くなります。
まとめ
今回の説明会を通して、明大世田谷中学校・高等学校は、明治大学の付属校としての安心感を持ちながらも、内部進学だけにとどまらず、国公立大学や難関私立大学も見据えた学力育成を重視している学校だと感じました。
特に、理数教育への注力、明治大学との連携プログラム、そして共学化による新しい学校づくりは、今後の大きな注目ポイントです。
付属校としての安定感と、しっかり勉強させる進学校的な要素の両方を持つ学校として、今後さらに人気が高まっていく可能性があります。