成績を上げるのに近道はあるのか?
中学受験責任者の櫻田です。
さて、表題のように「成績を上げる近道」「成績を上げる秘策」「成績がぐんぐん上がる◯◯」という謳い文句を様々な場所で見かけます。
これらの謳い文句から「魔法のように成績が上がる🌟」というイメージを持たれる方も多いと思います。果たしてそんな魔法は存在するのでしょうか。
結論から言うと「半分正しく、半分誤り」なのではないかな、と思っています。
当たり前のことですが、成績を上げるためには『やって当然のこと』をたくさん積み重ねていく必要があります。授業の内容を反復する、出された課題を実施する、ちゃんと寝る、ちゃんと食べる…………。
しかし、「授業の内容を反復する」にしても「出された課題を実施する」にしても、その品質と量は個人ごとに異なります。
課題について触れてみましょう。
例えば、ムサシくんという生徒が算数の課題を実施する様子を考えてみます。
ムサシくんは算数の課題となった箇所を一通り解きました。時間としては1時間以上集中していました。そして、先生に見せるときに「丸付けしていないとやった意味ないでしょう」と言われたことを思い出し、丸付けをして、正しい答えも書き写しました。「よし終わったぞ!」ムサシくんは次の課題に取り組みました。
このケースで、改善スべきな箇所はどこか見つかるでしょうか。
そうです。解説を理解し、解き直しをして見る時間を取っていません。
ここまで大げさではなくとも、近い状況のお子様は多数いるはずです。
・解説を見て、なんとなく理解した気がした。
・解説を見て、式を書き写してみた。
当たり前ですが、それだけで力がつくわけではありません。
出来ないことを出来るようにするには物凄く大量のエネルギーと時間を必要とするのです。
そこで、解決するためには
・解説を読みこんで、解説の意味を理解する
・授業ノートを見直して、授業で先生が言っていた内容を思い出す
・それでも、わからないところを質問する
といったことが大切になります。
え?当たり前のことではないか、それくらいやっている、と思われるかもしれません。
大切なのは、先程を申し上げたようにこのように『やって当然のこと』を徹底的にやりこむということです。
しかし、小学生……いえ、中学生も含まれるかもしれません。
そもそも、『やって当然のことをきっちり出来ているかどうか』自分で判断するのは難しいのです。
そこで登場するのが、周りの人達です。
一番近くでずっとお子様を見てきている保護者様はもちろんですが……
たくさんのお子様を見てきている塾の先生がノートを見たり、お子様の様子を保護者様から聞くことで『やって当然のこと』を出来ているかどうか判断できるわけです。
とはいえ、上記のことをまともにやろうとしたら、とても大変です。
全教科・全課題に対して上記のように『完璧に』やりきるのはかなり大変ですし難しいでしょう。
そこで登場するのも、塾の先生です。
取捨選択と優先順位づけ。とても大切になってきます。
また、小学生については、◯◯先生が好きだからこの科目はがんばりたい〜!という動機もありがたいことにいただくことが多いです。
そういった動機づけ、特に小学生については非常に大きいかな、とも思っています。
最初の話題に戻りますと、
「成績を上げる近道」=回り道しないように周りがサポートしていくと必然的に近道になる
「成績を上げる秘策」=やって当然のことをバランスをとりながら徹底的にやる
というところでしょうか。
魔法はないけれど、やりようはあるということでしょうか。
……あ、Musashiのブログなのに何もアピールしていないですね(笑)。
ご興味のある方は、ぜひ、お問い合わせ下さい。
それでは。