たまには受験情報を……
中学受験科責任者の櫻田です。
共通追試験?
さて、中学受験、神奈川県にある私立中高の「コロナ追試験」が一部で話題ですね。
そんなの去年から話題にのぼっているじゃないか、と思われるかもしれませんが、コレ、「共通問題」(らしい)というところが意外性を持っているのです。
神奈川の学校は受けませんけど……そんな方もご一読下さい。
募集要項を覗いてみよう。
まずは、具体的な募集要項見てみましょう。
神奈川御三家の1つ、聖光学院については、
公式サイト(https://sites.google.com/seiko.ac.jp/briefing)をみてみると、募集要項(案)が掲載されています。
『[実施者]一般財団法人 神奈川県私立中高協会
[試験日]2月21日(月)
[受験資格]受験手続きをした受験生で,試験日に以下の項目に該当した場合に限る。
・新型コロナウイルスに感染したもの
・新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者となったもの
※診断書またはそれに準ずる資料を提出していただきます。
[試験会場]神奈川県私学会館
[受験申請]2月14日(月)午後3時までに学校へお申し出ください。
[試験科目]国語・算数・理科・社会 ※試験時間・発表等については学校にお問い合わせください。』※2021年9月15日現在、募集要項の詳細は最新の公式サイトをご確認ください。
とあります。
同様に、鎌倉学園(https://www.kamagaku.ac.jp/examinee/guideline.html)
にも同様の記載があります。※2021年9月15日現在、募集要項の詳細は最新の公式サイトをご確認ください。
湘南白百合中も(https://chukou.shonan-shirayuri.ac.jp/news/detail/604/3)
『入試当日、新型コロナウイルス感染症により本校の入試を受験できない場合は、神奈川県私立中高協会が実施する神奈川私立中学校共通追試を受験することができます。』※2021年9月15日現在、募集要項の詳細は最新の公式サイトをご確認ください。
やっぱり、「共通問題」っぽいのです。
ボーダーは「各校にて決められる」ようなのですが。
(「どうやら」とか「ようなのです」とか曖昧な表現なのは、Twitterやインターエデュくらいにしか情報が載っていないからです。)
どんな問題になるんだろう。
学校によっては出題問題に特色がありますが……どうなんでしょうね。神奈川県立高校入試の特色検査みたいに問1〜問9まで作って、学校ごとにアレンジして受験、とかになるんですかねぇ??(推測です)
そもそも、どの機関が問題作るんでしょう??(疑問です)
とか、いろいろ考えてしまいますが……
いずれにしても、「2月1日当日」(例)で受けた場合と、条件が変わるのは事実です。当たり前です。
追試は救済措置?
コロナ罹患による「追試」自体は、あくまで「救済措置」であるわけです。
去年も「追試設定をする学校」と「しない学校」に分かれていました。そして、追試の問題について難易度も内容も不明瞭です。
また、選抜試験の日程を分ける(追試験を用意する)時点で「同じ条件」の試験はあり得ないわけです。日程も違えば、問題も違うし、母集団も違うし。
追試ってそういうものだよね、という前提のもと、
昨年と同様に、
・共通問題を採択する
・自校で追試を作成する
・追試験を設定しない
という3つの学校に分かれることでしょう。
その姿勢自体に「学校のカラー」が表れるかもしれませんね。
ただ、受験する「生徒」「保護者」の皆さんにとっては、小学校生活のほとんどをかけて、第一志望に向けて努力してきたケースが多いわけで、コロナ罹患で受験出来ない、というのは……いち指導者としては、「悔しい」という言葉に尽きるかもしれません。
一方で、それこそ「ご縁」なのだ、と考えられるご家庭もあるかもしれません。
準備しておくべきことは?
昨年度も同じような話題が盛んになりましたが、
募集要項をじっくり見て、たとえば、「追試験を設定しない学校が第一志望であった」場合、「追試験を設定している学校も出願しておく」……といった検討も必要になるわけです。
もしかしたら、第一志望の学校を受験する時に、新型コロナウイルス感染症に罹患している可能性もゼロではないわけで、今年の受験生・保護者様は、昨年同様「情報に敏感に」なっていく必要があるかなぁ……と思います。
もちろん、考えすぎは禁物です。
ただでさえ、受験前は不安が増強する時期。保護者様も、お悩みが募ることと思います。しかし、保護者様の心の「揺れ」を、お子様は敏感にキャッチするのです。
Musashi生はMusashiスタッフに、各塾のお子様はそれぞれの塾のスタッフに相談して、不安を少しでも拭っておくことは大切だと思います。
まずは感染対策
色々と書き連ねましたが、まぁ、結局のところは「感染対策」に尽きるのかなぁ、と。
不織布マスクを適切につけて、食事の時には家族であっても会話を控え、手洗い・うがい・アルコール消毒を徹底し、よく食べて、よく寝る。
お子様だけ対策しても意味がないですから、家族一丸となって取り組む、というところが一番大切なのかなぁと思います。
(櫻田)